四国一周を車で走破してみたいけれど
- 何泊あれば回り切れるのか
- どこを拠点に泊まれば効率がいいのか
- 直島や小豆島などの離島まで欲張っても大丈夫か
そんな悩み・疑問をお持ちではありませんか。本記事では、実体験に基づき、特にカップルや夫婦など若者におすすめなプランを紹介。4泊5日から7泊8日のモデルコースを比較し、特におすすめな6泊7日プランを中心に詳しく解説します。
香川のアート、高知のグルメ、愛媛の名湯、徳島の自然など、4県それぞれの魅力を凝縮した記事を作成しました。広大なエリアを巡るためのプランニング術や長距離移動のコツ、宿選びのノウハウまで網羅しています。
この記事を読めば、迷わず四国一周の旅へ踏み出し、芸術・食・自然をバランスよく楽しむ旅として、一生モノの思い出になるはずです。
- 四国一周に必要な日数・走行距離のイメージとエリア別特徴がわかる
- 現代アート・絶品グルメ・雄大な自然をバランスよく楽しむコツがわかる
- 4泊5日から7泊8日までの比較でわかる「6泊7日がおすすめ」の理由
- 温泉地×都市部を賢く使い分ける、疲れを残さない宿泊プランがわかる
- 車旅ならではの移動距離や予算、本州からのアクセス情報がわかる
四国一周ドライブ旅の基本情報とモデルコース概要
- 全長約800〜1,000kmにおよぶドライブ旅を成功させるための基本情報とコツを解説します。
- 4泊5日から7泊8日まで、日数別のメリットと無理のない移動ペースの目安を提示します。
- 温泉地×都市部を交互に配置するなど、満足度とコスパを両立するコツを紹介します。
四国一周ドライブ旅の魅力|芸術・食・自然をまとめて味わえるエリア
四国を車で巡る最大の魅力は、四県それぞれが持つ全く異なる表情を、自由なペースで堪能できる点です。

香川県では瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台にした現代アートに触れ、徳島県では世界の名画を再現した大塚国際美術館や鳴門の渦潮に圧倒される。そんな、感性を刺激する「芸術」の旅が四国には詰まっています。また、車であればアクセスの難しい山間部の美術館や、海岸沿いのオブジェなども自由に巡ることができ、自分たちだけの「アートな発見」を楽しむことが可能です。

さらに、ドライブの合間に楽しむご当地四国グルメも格別です。愛媛の鯛めし、高知のカツオのタタキ、香川の讃岐うどん、徳島ラーメンなど、各県に代表的な「食」があり、移動そのものが美食巡りの時間になります。特に、漁師町でしか味わえない新鮮な魚介や、山奥の製麺所でいただく打ち立てのうどんなど、車があるからこそ辿り着ける「本物の味」に出会えるのは、ドライブ旅の醍醐味と言えるでしょう。

そして忘れてはならないのが、手つかずの自然・絶景です。四万十川の清流や「仁淀ブルー」と称される美しい水辺、そして足摺岬から望む太平洋の水平線など、車を走らせるだけで絶景に出会えるのは四国ならではの贅沢です。夫婦やカップルで語り合いながら、次々と現れる美しい景色を共有する時間は、きっと一生の思い出になりますよ。
四国一周に必要な時間と移動距離の目安
四国を海岸線沿いに一周、あるいは主要スポットを網羅しながら一周する場合、総移動距離は約800kmから1,000km程度になります。今回紹介するモデルコースは四国一周と言いながら日数の関係で横断に近いですが、四国の魅力を詰め込んだおすすめのプランです。
数字だけ見ると膨大に感じますが、宿泊日数で1日あたりの運転時間を調整することで、無理なく観光とドライブを両立させることが可能です。香川から徳島、徳島から高知といった県間の移動は高速道路を活用すればスムーズですが、高知西部や愛媛南部などは一般道の長距離移動が必要なエリアもあり、下調べが重要です。
必要な日数については、主要な観光地を駆け足で巡るなら「4泊5日」が最低ラインとなります。しかし、四国の魅力をじっくりと味わい、さらに瀬戸内海の島々(小豆島や直島など)にも足を延ばすのであれば、6泊7日の余裕を持ったスケジュールが断然おすすめです。
宿泊日数別(4泊5日・5泊6日・6泊7日・7泊8日)四国一周プラン
本記事で提案するコースの全体像を把握しましょう。スタート地点は利用する交通手段によって変わりますが、基本的には時計回り、あるいは反時計回りに円を描くように進みます。日数によって、立ち寄れるエリアの「深さ」が大きく変わるのが四国旅の特徴です。
- 4泊5日(弾丸コース):1日の移動距離 約200km〜 最短で一周を狙うプランです。各県の「外せない1スポット」を点と線で繋ぐイメージになります。1日目は愛媛(松山)、2日目は高知(市内)、3日目は香川(高松)、4日目は徳島(鳴門)を巡り、最終日に帰路につきます。四国の概要は掴めますが、移動時間が大半を占めるため、車窓からの景色がメインになりがちです。
- 5泊6日(標準コース):1日の移動距離 約180km 弾丸コースに1日加わることで、例えば「しまなみ海道」でのドライブや、徳島の「祖谷(いや)の秘境」など、少し内陸や離れたスポットへ立ち寄る余裕が生まれます。
- 6泊7日(おすすめコース):1日の移動距離 約150km 本記事が最も推奨する、満足度とコストパフォーマンスが最高潮に達するプランです。この日数があれば、高知西部の「足摺・四万十エリア」と、香川の「島巡り」を無理なく組み込めます。手つかずの自然に感動し、アートな島々で感性を磨く。1日の運転距離が抑えられるため、一軒一軒のカフェや絶景スポットに滞在する時間がしっかり確保でき、夫婦やカップルで会話を楽しむ「心のゆとり」が生まれます。
- 7泊8日(ゆったり満喫コース):1日の移動距離 約120km 室戸岬など四国の四隅をすべて制覇し、宿泊地でも連泊を取り入れるなど、移動よりも「滞在」に重きを置いた贅沢なプランです。
なぜ6泊7日がおすすめなのか。それは、四国の自然を感じながらのドライブ自体に魅力があると思うのと、四国上陸にかかる時間・交通費を考えると、一度の旅で主要スポットを網羅してしまうのがお得だと思うからです。特に(考え方は人それぞれですが…)
特に、都会の喧騒を離れてリフレッシュしたいカップルにとって、足摺の絶景や瀬戸内の離島時間を削ってしまうのは非常にもったいないこと。この「プラス2日間」が生むゆとりこそが、旅の思い出を「忙しかったドライブ」から「最高に癒やされた二人旅」へと昇華させてくれます。
おすすめの宿泊エリア|松山・高知・高松・徳島の温泉地・都市部別に解説
四国一周を快適に完走する秘訣は、名湯で心身を整える日と都市部でアクティブに動く日を組み合わせることにあります。全行程を高級温泉宿にすると予算が跳ね上がり、逆にビジネスホテルばかりでは旅の情緒が欠けてしまいます。初日か最終日のご褒美として組み込むのがおすすめです。
温泉地エリア(ゆっくり整えたい日におすすめ)

- 道後温泉(愛媛・松山市)| 四国旅なら一度は泊まりたい日本最古の名湯。温泉街の雰囲気が抜群で、浴衣での散策が最高に楽しいエリアです。初日や最終日の「ご褒美」として組み込むのが定番です。
- あしずり温泉郷(高知・土佐清水市) |四国最南端に位置し、太平洋の大パノラマを望む絶景露天風呂が魅力。高知西部の長距離ドライブの疲れを癒やす、中盤のオアシス的な役割を果たします。
- こんぴら温泉郷(香川・琴平町)| 金刀比羅宮の参道口に広がる温泉地。1,000段近い石段を登り切った後の足腰を癒やすには最高の立地です。門前町の賑わいと温泉の両方を楽しめます。
- 祖谷温泉・大歩危温泉(徳島・三好市) |「日本三大秘境」の一つに数えられるエリア。谷底へケーブルカーで下りる露天風呂など、非日常感が格別です。山間の静寂の中で二人きりの時間を過ごしたいカップルに最適です。
都市部エリア(移動・観光の拠点日におすすめ)

- 高知市内(はりまや橋・ひろめ市場周辺) |「夜の高知」を堪能するための必須拠点。ひろめ市場でカツオと地酒を楽しみ、そのまま徒歩でホテルへ帰れる身軽さが魅力です。ビジネスホテルも多く、費用を抑えつつ夜を満喫できます。
- 高松市内(高松駅・瓦町周辺) |翌朝に小豆島や直島へのフェリーを利用する場合のベスト拠点。夜は「骨付鳥」の名店を巡り、翌朝は早起きして港へ向かうという、効率重視の日におすすめです。
- 松山市内(大街道・松山市駅周辺) |道後温泉から路面電車ですぐの距離にあり、愛媛グルメやショッピングに便利なエリア。道後よりもリーズナブルな宿が多く、松山城観光の拠点としても非常に優秀です。
- 徳島市内(徳島駅周辺)| 鳴門の渦潮や大塚国際美術館へのアクセスが良く、淡路島経由で本州へ戻る前の最終泊に便利。徳島ラーメン巡りを楽しむ「食の拠点」としても機能します。
温泉地と都市部を1泊おきに配置するように宿を選んでいくと、6泊7日の長旅でも飽きることなく、最後までフレッシュな気持ちで走り切ることができます。特に、高知市内や高松市内での「都市部ステイ」で予算を抑え、その分を道後や祖谷の「憧れの宿」に充てるという、メリハリのある予算配分がお財布事情が厳しい若者夫婦・カップル旅の満足度を底上げしてくれます。
四国観光で忘れてはならない離島観光|小豆島・直島など
四国一周の旅をより深く、彩り豊かなものにするなら、瀬戸内海に浮かぶ「離島」への寄り道は欠かせません。四国本土からフェリーで短時間、かつ頻繁に便が出ているため、ドライブの途中に車ごと船に乗り込み、島独特のゆるやかな時間に身を任せるのもこのエリアならではの醍醐味です。

特に人気なのが、日本におけるオリーブ発祥の地として知られる小豆島です。干潮時にのみ現れる砂の道「エンジェルロード」は、手をつないで渡ると幸せになれるという言い伝えがあり、カップルや夫婦の旅には外せないロマンチックスポット。また、ギリシャ風の風車が印象的な「道の駅 小豆島オリーブ公園」や、日本三大渓谷美の一つに数えられる「寒霞渓(かんかけい)」など、フォトジェニックな絶景が至る所に点在しています。

一方、アート好きなら必ず訪れたいのが直島です。フォトジェニックなスポットが多く、若者には特におすすめしたいです。島全体が現代アートの美術館のような佇まいで、草間彌生の「赤かぼちゃ」「南瓜」をはじめ、地中美術館やベネッセハウス ミュージアムなど、自然と芸術が融合した贅沢な空間が広がっています。古い民家を改修した「家プロジェクト」を巡りながら、島民の暮らしとアートが交差する路地裏を散策する時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。

これらの離島へは、高松港(香川県)などを拠点にアクセスが非常にスムーズです。青い海を眺めながらの短い船旅は、ドライブの疲れを癒やす最高のスパイスになります。四国本土の魅力に加え、瀬戸内の島々が持つ「非日常感」を取り入れることで、二人の旅はより忘れられないものになるはずです。
四国へのアクセス方法|本州からの橋・飛行機・フェリー
四国への入り方は大きく分けて3つあります。
まず、マイカーで訪れる場合に最も一般的なのが3つの橋(瀬戸大橋・明石海峡大橋・しまなみ海道)を利用するルートです。

岡山県から香川県へ渡る瀬戸大橋、兵庫県から淡路島を経由して徳島県へ入る明石海峡大橋、広島県から島々を渡って愛媛県へ至るしまなみ海道。どのルートも橋の上から眺める瀬戸内海の多島美は圧巻で、ドライブの始まりを告げる最高の演出になります。
遠方から訪れる場合は、「飛行機+レンタカー」の組み合わせが効率的です。四国には4県すべてに空港(松山・高松・徳島・高知)があるため、行きと帰りで異なる空港を利用する「オープンジョー」という予約方法を使うと、無駄な引き返しをせずに一周を楽しめます。LCCの就航状況やレンタカーの乗り捨て料金を比較して、自分たちの予算に合った空港を選びましょう。
そして、個人的に強くおすすめしたいのが「フェリー」の活用です。

大分から愛媛、和歌山から徳島、神戸から高松など、多くの航路が通っています。特に九州方面から訪れる場合、フェリーを利用することで運転距離を大幅に短縮でき、船内での休憩時間を確保できます。
四国へ向かうフェリーまとめ
- ジャンボフェリー(神戸→香川)
- 四国開発フェリー(大阪・神戸→愛媛)
- 石崎汽船(広島→愛媛)
- 防予フェリー(山口→愛媛)
- 周防大島松山フェリー(山口→愛媛)
- 松山・小倉フェリー(福岡→愛媛)
- 宇和島運輸(大分→愛媛)
- 国道九四フェリー(大分→愛媛)
- 宇和島運輸(大分→愛媛)
- 九四オレンジフェリー(大分→愛媛)
- 南海フェリー株式会社(和歌山→徳島)
- オーシャントランス株式会社(東京・福岡→徳島)
車ごと巨大な船に乗り込むワクワク感は、旅の気分を一層盛り上げてくれますし、船上から眺める夕日や朝日は、陸路では味わえない格別の感動があります。自分たちの出発地に合わせて、これらの手段を賢く組み合わせることでコスパのいい旅を実現しましょう。
四国一周ドライブ旅の費用目安と予算の考え方
四国一周ドライブ旅の一般的な予算目安は、1名あたり15万円、夫婦・カップルの2名合計で30万円前後です。しかし、戦略的に・早期に行動することで半額程度に総額を抑えることが可能です。
✅宿泊費と交通費を削るコツ
まず最も大きな減額幅を生むのが宿泊費のコントロールです。名湯の高級旅館ではなく、各県の都心部にある1泊1室1万円以下のビジネスホテルを拠点にしましょう。高松、松山、高知、徳島の各都市はホテルの競争が激しく、早割や素泊まりプランを活用することで、2名合計で約6万8千円もの予算を浮かせることができます。
交通費に関しては、自家用車をフェリーで運ぶか、現地でレンタカーを借りるかの見極めが重要です。目安として、宿泊数が「4泊5日」を超えて長期化する場合、レンタカー代と本州からの連絡橋往復料金を合算するよりも、フェリーでマイカーを持ち込む方が安くなるケースが多くなります。

さらに、島内の移動で欠かせないのが「四国まるごとドライブパス」の活用です。2026年も継続されているこのパスを利用すれば、島内の高速道路が定額で乗り放題となり、通常料金と比較して数千円から1万円程度のコストカットが期待できます。
✅食費と観光料を賢く抑えるコツ
食費を抑えるには、エリアごとの麺類やB級グルメを主役にするのがおすすめです。香川では1食数百円で満足できる讃岐うどんの名店巡り、高知では「ひろめ市場」でご当地グルメを単品オーダーしてシェアするスタイルがおすすめです。徳島や愛媛でも、道の駅のご当地丼や徳島ラーメンを活用すれば、2名で1万5千円ほどの食費を無理なく節約できます。

観光費用については、四国が誇る「圧倒的な自然美」という無料コンテンツを最大限に楽しみましょう。高知の桂浜や四国カルストの絶景ドライブ、四万十川の沈下橋巡り、徳島の祖谷の景観、そして香川の金刀比羅宮の参拝など、入場料のかからないスポットを中心にルートを組むことで、観光・体験料の予算を約2万7千円分もカットする余白が生まれます。

これらの工夫を積み重ねることで、1名あたりの予算を15万円から8万円前後まで引き下げ、2名合計でも16万円程度で四国を遊び尽くすことができるでしょう。
季節(春夏秋冬)と旅行スタイル別(夫婦・カップル)のアレンジ例
四国一周は、訪れる季節によって全く異なる表情を見せてくれます。

✅春(3月〜5月)|しまなみ海道の桜や金刀比羅宮の参道が美しく、気候も穏やかで最もドライブに適したシーズンです。
✅夏(6月〜8月)|「仁淀ブルー」の青さが一層際立ち、四万十川での川遊びや、父母ヶ浜での最高の夕日撮影が楽しめます。ただし、夏は台風の通り道になりやすいため、予備の日程や室内観光プランを考えておくことが重要です。
✅秋(9月〜11月)|祖谷渓谷の紅葉が素晴らしく、過ごしやすい気温の中で島巡りや街歩きを楽しめます。特に食べ物が美味しい季節でもあるので、食欲旺盛なカップルには最適です。
✅冬(12月〜2月)|道後温泉をはじめとする名湯巡りに重きを置いた「温まり旅」がおすすめ。山間部は積雪の可能性があるため、冬用タイヤの装備が必要ですが、空気が澄んでいるため展望台からの景色は一年で最も美しく見えます。
また、旅行スタイルに合わせて「体験重視」か「ゆったり重視」かのアレンジも自由自在です。
アクティブな二人なら、四万十川でのカヌー体験や、金刀比羅宮の奥社までの1,368段踏破に挑戦しましょう。ゆったり過ごしたい二人なら、小豆島や直島などのアートの島に長期間滞在し、サイクリングを楽しむなどまったりとした時間を過ごすのも素敵です。基本のモデルコースをベースに、自分たちの「好き」を1つずつプラスしていくこと。 それこそが、既製品ではない、自分たちだけの最高の四国一周旅行を作る秘訣です。
四国一周旅行モデルコース|4泊5日〜6泊7日ドライブ旅
- 愛媛から高知、香川、徳島へと巡る、四国4県の「いいとこ取り」黄金ルートを詳しく解説します。
- 各日のテーマを明確に設定し、宿泊地から目的地までの移動時間や見どころを具体的に提示します。
- 6泊7日のプランを紹介しているが、離島を削れば4泊5日にアレンジ可能なプランを紹介します。
1日目:愛媛・松山&道後温泉を満喫|レトロ温泉街とご当地グルメ
旅の始まりは、愛媛県の松山エリアから。フェリーや橋を利用して四国に上陸したら、まずは城下町の風情が残る大洲(おおず)へ立ち寄りましょう。
ここでは、愛媛の名物料理である「宇和島鯛めし」をいただきます。

宇和島鯛めしは、新鮮な鯛の刺身を特製のタレと生卵に絡め、熱々のご飯に乗せて食べるスタイル。とろりとした卵と鯛の甘みが絶妙で、長旅の疲れを最初の食事から癒やしてくれます。大洲の「油屋」などの名店で、ぜひ本場の味を堪能してください。
午後は、松山市街へ移動して道後温泉を楽しみます。

シンボルである「道後温泉本館」は、120年以上の歴史を誇る木造建築で、映画『千と千尋の神隠し』の世界観を彷彿とさせます。温泉街は浴衣姿でのそぞろ歩きにぴったりで、二人の写真撮影も捗ること間違いなしです。本館のほかにも、伝統工芸と温泉が融合した「飛鳥乃湯泉」など、新しい感覚の湯屋も増えており、湯巡りを楽しむのも一興です。
宿泊は道後温泉街の旅館を選び、夜の散策も含めて何もしない贅沢を味わうのが1日目の理想的な過ごし方です。

夜になるとライトアップされる温泉街はロマンチックで、カップルには最高の雰囲気。道後温泉本館はシャンプー等の備え付けがないため、お気に入りのアメニティを持参して、リラックスした入浴タイムを楽しんでください。明日からの本格的なドライブに向けて、名湯でしっかりと体を整えましょう。
1泊2日目:愛媛南予から高知・足摺エリアへ|海岸線ドライブと大自然の絶景
2日目は、愛媛県をさらに南下して高知県の西端を目指す、ダイナミックな海岸線ドライブの1日です。まず訪れたいのが、愛媛県愛南町にある外泊(そとどまり)の石垣の里。

台風から家を守るために積み上げられた巨大な石垣が並ぶ集落は、独特の景観で知られ、どこか懐かしくも力強い美しさを放っています。集落の頂上にある「だんだん館」で、眼下に広がる宇和海を眺めながらコーヒーをいただく時間は、喧騒を忘れる特別なひとときになるでしょう。


さらに南へ進み、高知県に入ると景色はより荒々しく、壮大になっていきます。四国最南端の足摺岬(あしずりみさき)周辺では、断崖絶壁に打ち寄せる太平洋の荒波を間近に感じることができます。特におすすめなのが「足摺海洋館 SATOUMI」という比較的まだ新しい水族館です。

竜串湾を背景に泳ぐウミガメや、愛らしいユーラシアカワウソなどが人気で、コンパクトな水族館でありながら、没入感のある自然と一体となった感覚になれる水族館で、妻もとてもお気に入りの水族館です。
セットで竜串(たつくし)海岸で竜串観光汽船のグラスボートに乗って、海中のサンゴ礁を観察したりするのもおすすめ。自然が作り出した奇岩の造形美は、写真好きのカップルにとっても最高の被写体となります。


この日の夕食は、カツオのたたきや、青さのりの天ぷらをぜひ試してみてください。個人的に青さのりの天ぷらは、四国旅で絶対に外せないグルメの1つです。土佐清水市内の「味劇場 ちか」というお店の海鮮料理はどれも絶品でした。

夕食後は、高知の綺麗な星空を眺めたり、自然を感じながらゆったりと移動の疲れを癒すのがおすすめです。
2泊3日目:高知市内と仁淀ブルー周辺|アクティビティと高知グルメを楽しむ
3日目は、高知の豊かな水と活気ある食文化に触れる行程です。まずは近年インスタ等のSNSで爆発的な人気を誇る「仁淀(によど)ブルー」を求めて、仁淀川の上流へと向かいます。

「にこ淵」や「安居渓谷」では、吸い込まれるようなコバルトブルーの水面を見ることができ、その神秘的な美しさは、都会では決して味わえない透明感です。川沿いの道の駅では、地元の特産品を使った軽食も楽しめるので、美しい景色を眺めながらのピクニック気分も味わえます。
午後は高知市内へと移動し、高知の台所「ひろめ市場」へ向かいましょう。

ここは約60店舗もの飲食店が軒を連ね、昼夜を問わず多くの人で賑わっています。

名物の「カツオのたたき」を塩でいただくのはもちろん、ウツボの唐揚げや屋台餃子など、高知ならではの食文化をハシゴ酒感覚で楽しむのがひろめ流。相席文化があるため、地元の人との一期一会の交流が生まれることもあり、高知のエネルギーを肌で感じることができます。
さらに歴史に興味があるなら、現存12天守の一つである高知城や、坂本龍馬ゆかりの桂浜(かつらはま)を巡るのも良いでしょう。高知市内は宿泊施設の選択肢も多く、繁華街に近いホテルを選べば、夜遅くまで土佐の宴を楽しむことができます。
3泊4日目:香川へ移動|讃岐うどん巡りと金刀比羅宮・父母ヶ浜の絶景
4日目は、いよいよ「うどん県」として名高い香川県へ。香川に足を踏み入れたら、まずは讃岐うどん巡りからスタートしましょう。

朝から営業している製麺所スタイルの店をハシゴするのが通の楽しみ方。一軒一軒で異なるダシの香りや麺のコシを楽しみながら、自分たちだけのお気に入りの一杯を見つけるのは、香川ならではの体験です。セルフ形式の注文方法に戸惑うのも、後になれば楽しい思い出になります。
お腹を満たした後は、古くから「こんぴらさん」の愛称で親しまれる金刀比羅宮(ことひらぐう)への参拝です。

御本宮までの785段という長い石段は、若い夫婦やカップルで励まし合いながら登るのにちょうど良い挑戦になります。道中には「神椿」というおしゃれなカフェもあり、休憩を挟みながら自分たちのペースで登ることができます。

頂上から見下ろす讃岐平野の景色は、登りきった達成感とともに、忘れられない絶景として心に刻まれるはずです。
疲れた後は、香川県の伝統的な縁起菓子「おいり」をトッピングした、見た目も可愛らしく幸せを呼ぶご当地ソフトクリーム「おいりソフト」などがおすすめです。

夕方には、三豊市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)へ。

ここは潮が引いた時の干潟に水が残り、それが鏡のように空を映し出すことから「日本のウユニ塩湖」と呼ばれています。特に、干潮と日の入りが重なる時間帯の美しさは言葉になりません。

二人のシルエットを水面に映して撮影すれば、この旅一番の記念写真が撮れるでしょう。砂浜では直接スマホを置いたりできないので、タイマーで撮影ができるようにスマホ用の三脚などを用意するようにしましょう。
夜は高松市内へ移動し、うどんと並ぶ香川のもう一つの名物「骨付鳥」をスパイシーに味わいながら、旅のハイライトを振り返る夜を過ごしましょう。
4泊5日~5泊6日目:小豆島・直島などアートの島めぐり|オリーブ公園と現代アートを堪能(調整期間)
5日目・6日目は、四国本土を離れて瀬戸内海の島々へ渡る「島旅」の日です。高松港からフェリーに乗り、小豆島(しょうどしま)と直島(なおしま)を目指しましょう。

また、離島の2日間を削れば4泊5日の四国一周プランとしても楽しむことができます。逆に4泊5日では絶対に四国一周+離島を満喫することはできないと思います。
小豆島
小豆島では、ギリシャ風の風車がシンボルの「小豆島オリーブ公園」がおすすめです。

近くで「ほうき」をレンタルすることができ、映画『魔女の宅急便』のように、魔法のほうきにまたがってジャンプする写真は若者に大人気です。
ちなみに、近くのオリーブ畑でハート♡の形の葉っぱを見つけると栞にしてもらえます。時間に余裕があれば探してみてください。

また、小豆島といえばオリーブオイルが有名です。せっかくなのでお洒落なオリーブオイルをお土産に購入するのもおすすめですよ。

他にも、小豆島にはフォトジェニックなスポットが多く存在し、観光地としての見どころも多いです。


最後に、小豆島で外せないのは、1日に2回現れる「エンジェルロード」です。二人で渡れば、より絆が深まると言われています。

小豆島の主要観光地は、東洋オリーブバスというバスで移動できます。

直島
現代アートに関心があるなら、直島はとてもおすすめ。

島全体が美術館のようなこの島では、草間彌生の「赤かぼちゃ」や、安藤忠雄設計の「地中美術館」など、世界的なアート作品を間近に感じることができます。

レンタサイクルを借りて、潮風を感じながら島内に点在するアート作品を巡る時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれるクリエイティブなひととき。

島中の至る所にアートが展示されているので、サイクリングを楽しみながらアートを楽しみましょう。

お洒落なカフェも点在しています。

海を眺めながらデッキで過ごすフェリーの時間さえも、この旅の贅沢なアクセントになります。

島での時間は、本土よりもさらにゆったりと流れています。フェリーの時間を気にしつつも、あえて目的を絞って何もしない時間を作るのが、島旅を楽しむコツです。
島から戻った後は、高松市内の落ち着いたカフェなどで静かに旅の余韻に浸るのが、大人なカップルにぴったりの過ごし方。

四国の自然と、瀬戸内のアートが織りなす独特の世界観に、心ゆくまで浸ってください。
6泊7日目:徳島・鳴門渦潮と大塚国際美術館|余裕があれば淡路島まで足を延ばす
旅のフィナーレを飾る7日目は、徳島県で自然の驚異と人類の芸術の粋を体感します。鳴門市にある鳴門の渦潮は、世界三大潮流の一つ。

海上遊歩道「渦の道」では、足元のガラス窓から渦巻く潮流を真下に見ることができ、その轟音と迫力に圧倒されます。


自然のエネルギーを肌で感じた後は、すぐ近くにある「大塚国際美術館」へ向かいましょう。

ここは世界26カ国・1,000点以上の名画を陶板で原寸大再現した美術館で、鑑賞ルートの全長は約4kmという圧倒的なスケールを誇ります。

世界の名画というだけあって、芸術に疎い私でも知っている名作ばかりで、とてもテンションが上がりました。

世界の陶板名画の再現性とスケール感に圧倒されます。

バチカンのシスティーナ・礼拝堂を完全に再現した空間や、モネの「大睡蓮」を囲む屋外庭園など、まるで一日で世界中を旅しているかのような没入感を味わえます。
大鳴門橋を渡って淡路島まで足を延ばすのもおすすめ。淡路島ならではの絶景カフェや、美味しい玉ねぎグルメを楽しみながら、四国一周のゴールを目指しましょう。最後に橋の上から眺める瀬戸内海の夕日は、この数日間で駆け抜けた四国4県の思い出を鮮やかに蘇らせてくれるはずです。充実感に満ちたフィナーレを、大切な人と分かち合ってください。
雨の日の四国観光
ドライブ旅において雨は天敵に思えますが、四国には雨でも楽しめる魅力的なスポットが点在しています。天候に応じてプランを切り替えれる準備をしておきましょう。

✅【愛媛県】名湯の風情とアートを堪能
愛媛では、雨の日こそ「道後温泉」がおすすめです。しっとりと濡れた石畳を傘をさして歩く姿は、晴天時よりも情緒が増し、歴史ある温泉街の風景に深みが生まれます。また、今治市の「タオル美術館」は、タオルの製造工程を見学できるだけでなく、糸巻を使ったアート展示やショップ、カフェが充実しており、屋内で優雅な時間を過ごすのに最適です。
✅【香川県】本場の味巡りとリラクゼーション
香川の代名詞である「うどん巡り」は、雨の影響を受けにくい最強の観光コンテンツです。名店をハシゴして、温かい一杯に舌鼓を打つのも旅の醍醐味。移動の疲れを癒やすなら、さぬき市の「クアタラソさぬき津田」へ。海を望む屋内サウナやジャグジーなどのスパ施設が充実しており、天候を忘れてリフレッシュできます。
✅【高知県】海の生態系と伝統工芸に触れる
高知の自然を屋内で感じるなら、土佐清水市の「足摺海洋館 SATOUMI」がイチオシです。足摺の原生林から海へと続く生態系を再現した展示は、まるで水中散歩をしているような没入感があります。また、いの町の「土佐和紙工芸村くらうど」では、伝統の紙漉き体験が可能。雨音をBGMに、自分たちだけの和紙を作る時間は忘れられない思い出になるでしょう。
✅【徳島県】世界の名画と伝統芸能の美
徳島で外せないのが、鳴門市の「大塚国際美術館」です。世界25か国の名画を陶板で再現した展示は圧巻のスケールで、全て鑑賞するには丸一日かかるほど見応えがあります。また、「阿波十郎兵衛屋敷」では、国の重要無形民俗文化財である阿波人形浄瑠璃を屋内で鑑賞でき、徳島の深い歴史と文化を肌で感じることができます。
天候が回復しない場合は、観光を一つ減らして早めに宿へチェックインするおこもり旅に切り替えるのもおすすめです。
まとめ
- 日数選択: 最低4泊5日、6泊7日がおすすめ。
- 移動ペース: 6泊7日なら1日約150km
- 宿泊術: 「温泉地×都市部」を組み合わせて予算に強弱をつける。
- 愛媛・松山: 「道後温泉」は外せないスポット。宇和島鯛めしがおすすめグルメ。
- 南予の絶景: 「石垣の里」絶景コーヒーで一息。
- 足摺岬: 四国最南端の圧倒的な自然美を体感。グラスボートでサンゴ礁も。
- 土佐の食: カツオや青さのりの天ぷらは衝撃の美味さ。
- 仁淀ブルー: 「にこ淵」の神秘的な青に魅了される。
- ひろめ市場: 高知の人気グルメスポット。
- 歴史探訪: 坂本龍馬ゆかりの桂浜や高知城で、志士たちの志を感じる。
- うどん巡り: 香川の製麺所をハシゴ。自分たちだけの「最高の一杯」を発見。
- 金刀比羅宮: 785段の石段を二人で登り、頂上からの景色を分かち合う。
- 父母ヶ浜: 日本のウユニ塩湖で、夕日をバックに幻想的な写真を。
- 香川の夜: スパイシーな「骨付鳥」とビールで乾杯。
- 小豆島: オリーブ公園とエンジェルロード。ゆったりとした島時間に癒やされる。
- 直島アート: 草間彌生のカボチャや美術館巡り。感性を刺激する一日を。
- 徳島・鳴門: 渦潮の迫力を「渦の道」から体感。
- 大塚国際美術館: 世界の名画を大迫力のスケールで。
- アクセス術: 橋・飛行機・フェリーを賢く選択。
- 雨の日: 各県に雨でも楽しめる魅力的なスポットがある。
いかがだったでしょうか。四国一周ドライブと言えば、走行距離の長さに少し身構えてしまう方も多いと思います。しかし、実際に車を走らせてみると、県ごとに変わる豊かな表情、その土地でしか味わえない絶品グルメ、そして二人の絆を深めてくれる絶景の数々が、疲れを忘れさせてくれるはずです。

本記事では、定番から穴場まで、大人な夫婦・カップルが心から楽しめる一味違う四国観光の魅力を、モデルコースとともに紹介させていただきました。旅行計画に役立つ記事に仕上がったと思いますので、是非ブックマークをしていただき、旅行の道中にも読んでもらえると嬉しいです☺

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