北海道の星野リゾート トマムが運営する「雲海テラス」は、まるで空中に浮かんでいるかのような絶景を体感できる、道内屈指の人気観光スポットです。
しかしその一方で、雲海という自然現象が相手である以上、事前の準備や基礎知識を持たずに訪れると後悔する結果になることも。雲海テラスを最大限に楽しむには、ベストな時間帯や天候条件、服装、アクセス方法などの情報を事前に押さえておくことが不可欠です。本記事では、初めての方でも安心して訪れられるよう、ポイントをわかりやすく解説します。
- 雲海テラスの基本情報がわかる
- 雲海テラスを100%楽しむためのコツがわかる
雲海テラスとは|ベストシーズンや営業時間、アクセスなどの基本情報
- 雲海テラスとは|星野リゾート トマムが運営・管理する絶景スポット
- 雲ソフト|雲海テラスにあるカフェ「雲Cafe」で味わうソフトクリーム
- ベストシーズンはいつ?|見頃時期と発生確率
- 時間帯は何時がベスト?|日の出時間と混雑する時間帯
- 雲海テラス(雲海ゴンドラ)営業期間・料金
- 雲海テラスへのアクセス方法|ゴンドラ以外の行き方は?
- 宿泊者以外も利用できる?日帰りは可能?
- 子連れでも楽しめる?
- ライブカメラはある?雲海予報の活用方法とリンク紹介
雲海テラスとは|星野リゾート トマムが運営・管理する絶景スポット
「雲海テラス」は、北海道占冠村にあるリゾート施設「星野リゾート トマム」が運営する、標高1,088mの展望デッキから広がる幻想的な雲海を望める絶景スポットです。
雲海テラスにはフォトジェニックな演出が施された展望スポットが複数あります。雲海テラスでの9つの過ごし方を提案する「Cloud9(クラウドナイン)計画」など、山の上からの絶景をさらに楽しみ尽くせるような仕掛けが用意されています。(下の写真はそのうちの4つです)
Cloud Pool
クラウドプール

Cloud Bar
クラウドバー

Cloud Walk
クラウドウォーク

Contour Bench
コンターベンチ

トマムの澄んだ空気の中、朝の静寂に包まれながら体感する雲海は、心に残る非日常体験となるでしょう。
雲ソフト|雲海テラスにあるカフェ「雲Cafe」で味わうソフトクリーム
雲海テラスにあるカフェ「雲Cafe」では、ふわふわな雲を表現したスイーツ「雲ソフト」を味わうことができます。

北海道産のミルクを使用しているため味は本格的。美味しい空気の中で食べると、より一層ミルクの甘みが引き立ちます。標高1,088mの絶景を前に、ソフトクリームを片手にくつろぐ時間は、まさに至福のひとときといった感じ。
朝の冷えた体をほっと癒してくれるホットドリンクとの相性も抜群です。雲Cafeでは他にも雲にちなんだ限定スイーツやドリンクが販売されています。天候を問わず立ち寄りたいスポットとして、高い評価を受けています。
ベストシーズンはいつ?|見頃時期と発生確率

雲海テラスのベストシーズンは、例年6月下旬〜9月中旬にかけて。中でも7月と8月の早朝は、気温差と湿度の条件が揃いやすく「トマム 雲海 確率」が高まる時期として知られています。公式の「トマム 雲海予報」では、発生率を日々数値で発表しており、これを参考にするのがおすすめです。

公式サイトでは期間中に雲海が発生する確率は約40パーセントとしています。トマムの雲海は自然現象であるため、必ず見えるわけではありませんが、数値的にはこの時期の訪問であれば比較的チャンスがありそうです。特に晴天続きの後に朝晩が冷え込む日は雲海が発生しやすいとされており、長期宿泊の方で日付の選択ができる場合は、現地の気象データをこまめに確認することが確率を高める鍵となります。
時間帯は何時がベスト?|日の出時間と混雑する時間帯
雲海テラスを訪れるベストな時間帯は、朝4時半頃です。
日の出直後が雲海の最も発生確率が高い時間帯で、トマム周辺では夏季であれば午前4時〜5時頃が日の出時刻となります。この時間帯は放射冷却型の雲海が最も発生しやすく、刻々と変化する空のグラデーションとともに、幻想的な雲海の絶景を堪能できます。出遅れると雲が晴れてしまう可能性があるため、早朝行動は必須です。
星野リゾートトマム 雲海テラスに何時に行くべき?
5時始発のゴンドラ乗車開始に間に合うように出発が理想です。5時前にはオープン待ちの行列ができているため、祝日であれば最低でも4時半には到着しておきたいところ。そうなると、ホテル宿泊者でも3時半頃の起床が必要になるので結構きついです。

外で並んだ後も、施設内で順番待ちがありますが、座って待てるのでそんなに苦痛ではなかったです。

宿泊者以外も利用できる?日帰りは可能?
雲海テラスは、星野リゾート トマムの宿泊者だけでなく、一般の日帰り利用者でもゴンドラ料金を支払えば訪問可能です。
リゾートセンターに直接向かえば受付・チケット購入が可能で、事前予約も不要ですが、繁忙期は混雑するため、早めの到着をおすすめします。また、天候不良による中止もあるため、宿泊して翌朝を狙う方が確実に雲海を楽しめるでしょう。星野リゾートトマムに予約がとれなかった方や、近隣エリアに宿泊している方にとっては、日帰りでも雲海を体験できる点は大きな魅力です。
雲海テラス(雲海ゴンドラ)営業期間・料金
営業時期・営業時間(雲海ゴンドラ上り)
雲海テラスは例年5月中旬から10月中旬まで営業しており、2025年は5月8日〜10月14日までの期間で営業しています。
期間 2025.5/8~2025.10/14
時間 A期間: 5/8~5/31 5:00~7:00(雲海ゴンドラ上り)
B期間: 6/1~10/14 5:00~8:00(雲海ゴンドラ上り)
公式サイトには記載されていませんが、夏休み期間などより混雑が予想される期間は、星野リゾートトマム宿泊者限定で30分前(4:30)から優先搭乗が可能な期間もあります。宿泊者にはチェックインの際に案内がありますが、気になる方は事前に電話等で確認してみるといいかもしれません。(雲海テラス問い合わせ先:0167-58-1220)
雲海ゴンドラ料金

雲海テラス行きの雲海ゴンドラは、宿泊者は無料で、宿泊者以外の日帰り料金は2025年時点では以下の通りです。
宿泊者以外(日帰り):大人 1,900円、小学生 1,200円、ペット 500円
※乗車券のご購入はリゾートセンター内チケットインフォメーションにて購入
※雲Cafe内のペット利用は不可
雲海ゴンドラの移動時間は片道約13分。料金は少し高いようにも思いますが、雲海テラスの施設の充実度を考えると妥当かなと思いました。
雲海テラスへのアクセス方法|ゴンドラ以外の行き方は?
雲海テラスへ行くには、星野リゾート トマムのリゾートセンターに隣接するゴンドラステーションから山頂行きのゴンドラに乗車します。ゴンドラステーションまでは、宿泊者は専用のシャトルバスの利用や宿からマイカー・レンタカー・徒歩でのアクセスも可能です。

宿泊者以外(日帰りの方)は、雲海ゴンドラのりばへ車でアクセス可能です。道東自動車道トマムICより車で10分とアクセスも比較的良好で、富良野や帯広方面からの観光ルートであれば組み込みやすい立地です。
雲海テラスにゴンドラ以外で行く方法はある?
雲海テラスに雲海ゴンドラ以外で行く方法はありません。「雲海ゴンドラのりば」までは車でお越しいただき、駐車場がありますので、そちらに駐車ください。
子連れでも楽しめる?
子連れ家族には3時半起きと厳しいスケジュールになるため、それなりに大人含め覚悟がいります。(正直、娘は機嫌悪かったですし、私も妻も結構きつかったです笑)

早起きが苦手な子供には辛い場合もありますが、前日は早く寝るなどでコンディションを整えたり、ブランコがあることや雲海テラスでは美味しいソフトクリームが食べられるなどで子供にもモチベーションアップするような魅力を伝えてあげて下さい。

いざ雲海テラスに到着すれば大人から子供まで楽しむことができる場所なので、朝が早いというポイントさえクリアできれば子連れ家族でも十分に楽しむことができます。
ライブカメラはある?雲海予報の活用方法とリンク紹介
雲海テラスでは、当日の雲海の発生状況やゴンドラの運行可否を事前にチェックできる「雲海予報」が用意されています。ライブカメラは2025年時点では存在が確認できませんでした。
雲海予報 毎日15:00頃に翌朝の雲海出現確率(%)が発表されます
ライブカメラ なし
アクセス先は星野リゾート トマム 雲海テラスの公式ページ内に掲載されています。旅行前日や早朝のチェックは必須で、晴れ予報でも雲海が見られないこともあるため、可能であれば複数日の滞在や柔軟な行動計画が重要です。以下、おすすめリンクを表にまとめましたので活用ください。
内容 | 用途 | URL |
---|---|---|
雲海予報 | 雲海発生確率・天気予報を確認 | https://www.snowtomamu.jp/summer/unkai/ |
雲海diary | 過去日付の雲海発生状況の確認 | https://www.snowtomamu.jp/blog/unkai |
トピックス | 星野リゾートトマムのおすすめ体験確認 | https://www.snowtomamu.jp/summer/topics/ |
雲海は、湿度が高い状態での晴れた日の早朝が最も発生しやすいと言われています。雨の日は雲海が発生しにくいですが、前日に雨が降ってその後晴れて気温が下がると、雲海が発生しやすくなります。天気予報と星野リゾートトマム公式サイトの雲海予報・雲海diaryを活用して雲海の発生状況を見定めておくと良いと思います。
雲海テラスを100%楽しむためのコツ
- 服装に注意|標高1,088mの気温に対応
- 天気に注意|雨の日や晴れの日での雲海テラスの楽しみ方
- 星野リゾート トマムに宿泊するモデルプラン
- 宿泊しない場合のモデルプラン(日帰り旅行の楽しみ方)
- JTBのツアーを利用して優先搭乗する方法
- (総括)雲海テラスの基本情報と100%楽しむための完全ガイド
服装に注意|標高1,088mの気温に対応
標高1,088mに位置する雲海テラスは、夏でも肌寒い日が多く、星野リゾートトマムの雲海テラスに遊びに行く際は、服装に要注意です。
夏 7~8月 | 春 5~6月、秋 9~10月 |
10℃を下回る日も ※日によっては結構暑い | 平均気温1桁台 ※10月はトマム山頂に降雪も |
夏におすすめの服装 ・長袖の軽く羽織れる防寒着の携帯 ・薄手のインナー ・リュック ・防水の効いたシューズ ・サングラスや帽子 | 春秋におすすめの服装 ・ダウンジャケットなど温かい上着 ・ヒートテックなどの温かいインナー ・リュック ・防水の効いたシューズ ・ニット帽や手袋など防寒具 |
8月でも早朝は10℃前後になることが多く、ウィンドブレーカーなど長袖の軽く羽織れる防寒着の用意は必須です。特に春・秋の朝は5℃を下回ることもあり、そういった日は真冬の装備に近い服装が望ましいです。
また、足元も冷えやすいため、サンダルではなくスニーカーやトレッキングシューズがおすすめ。朝露により足場が濡れている場所も多い為、防水スプレーをかけておくと安心です。霧や風によって体感温度が下がることもあるため、天気予報の気温だけに頼らず、防寒対策をしっかり行いましょう。
天気に注意|雨の日や晴れの日での雲海テラスの楽しみ方
雲海テラスの楽しみ方は天気によって大きく変わります。
天気に関わらず雲海が発生すればラッキーではありますが、晴天で雲一つない日もあります。そういった日でも、朝焼けに染まる空や遠くの山々のシルエットがくっきりと浮かび上がる絶景を楽しむことができます。写真映えするスポットが点在するので、撮影を楽しみたい方には雲海もいいですが、晴天の日の景色もおすすめですよ。

一方、雨の日や曇りの日には雲海の発生確率は下がる傾向にありますが、視界が真っ白に包まれる幻想的な「雲中体験」ができることも。天候が悪くても「雲Cafe」で温かいドリンクを楽しんだり、山頂の静寂を味わったりと、自然の中で過ごす特別な時間が楽しめます。天気に一喜一憂せず、その日の表情を楽しむ心構えが、雲海テラスをより深く味わうコツです。
星野リゾート トマムに宿泊するモデルプラン
雲海はどうしても運が絡むので、雲海が発生しない場合でも楽しめるプランを用意しておくことをおすすめします。星野リゾート トマムの宿泊者であれば、リゾート内にある屋内施設やアクティビティが充実しているので、滞在の幅を広げることができます。個人的におすすめする宿泊者が雲海テラスを満喫するプランを紹介します。
1日目
午前 富良野や帯広方面を観光
午後 星野リゾートトマムにチェックインして、アクティビティや夕食を満喫
2日目
早朝 雲海チャレンジ
午前 ホテルで朝食を満喫した後、部屋でひと休み
午後 星野リゾートトマムのアクティビティや夕食を満喫
3日目~
早朝 雲海チャレンジ
午前 ホテルで朝食を満喫した後、チェックアウト
午後 帰りのフライト、もしくは他エリアに移動・宿泊
星野リゾートトマムには、1泊では体験しきれない沢山のアクティビティが用意されています。公式サイトでも2連泊が推奨されています。2泊して雲海チャレンジを2回とアクティビティを満喫するのがおすすめです。

夕食も想像以上に美味しかったです。星野リゾートトマムには複数のレストランがあるのですが、中でも人気の「ニニヌプリ」「hal」というビュッフェスタイルのレストランにお邪魔しました。


私の中では今まで食べたホテルのビュッフェスタイルの夕食の中で一番おいしかったように思います。
宿泊しない場合のモデルプラン(日帰り旅行の楽しみ方)
雲海テラスを星野リゾートトマムには宿泊しない・日帰りで楽しみたいという方向けのモデルプランも作成しました。
1日目
午前 旭川・美瑛・富良野・帯広などの地域を観光
午後 帯広・富良野・新得エリアの宿泊ホテルにチェックイン
2日目
早朝 雲海チャレンジ
午前 帰りのフライト、もしくは他エリアに移動・宿泊
例えば帯広・富良野・新得エリアに宿泊し、早朝4時頃に出発すれば、6時台のゴンドラに十分間に合います。ただし、公共交通機関は早朝運行が難しいため、日帰りなら自家用車かレンタカーの利用が前提となります。現地駐車場は無料で、チケット購入のリゾートセンターまでも徒歩圏内です。観賞後は星野リゾートトマムのファームエリアなどを楽しんだり、周辺の観光地へ立ち寄るプランがおすすめです。

JTBのツアーを利用して優先搭乗する方法
雲海テラスを効率よく楽しむ方法のひとつが、JTBが提供するツアーを申し込むことで利用できる「雲海ゴンドラ JTB優先乗車レーン」の活用です。

JTBの指定ツアーでは、宿泊者限定でゴンドラの優先搭乗枠が用意されており、日によっては1時間ほど並ぶゴンドラにスムーズに搭乗することができます。これにより、日の出直前のベストタイミングで雲海を鑑賞できる確率が高まります。
【利用方法】
・ホテルのチェックイン時に「雲海ゴンドラ乗車券」と「JTB優先レーン利用券」を受領
・雲海ゴンドラのりばの外の行列に並ぶ(施設に入るまでは並ぶ必要あり)
・JTB優先乗車レーンに並ぶ
・「雲海ゴンドラ乗車券」と「JTB優先レーン利用券」を現地係員に提示
私が調べた限り、2025年現在でJTB以外に優先乗車レーンは存在しないようでしたので、混雑を避けて快適に絶景体験を叶えたい方にとって、JTBのプランは非常に魅力的な選択肢です。
(総括)雲海テラスの疑問解決!基本情報と100%楽しむためのコツ
本記事では雲海テラスの基本情報と100%楽しむためのコツ紹介させていただきました。
- 雲海テラスは北海道・星野リゾート トマムの山頂にある絶景スポット
- 雲海テラスにあるカフェ「雲Cafe」で味わうソフトクリームは美味
- 営業期間は5月中旬~10月中旬。特に6月下旬〜9月は雲海の発生確率が高い
- ベストな時間帯で雲海を見るには朝5時近くにゴンドラ搭乗したいところ
- ゴンドラの料金は宿泊者は無料
- 宿泊者以外(日帰り)でも利用可能、料金は大人 1,900円、小学生 1,200円かかる
- 子連れでも楽しめるが、早起きが結構きつい
- ライブカメラはなし、雲海予報・雲海diaryを事前に確認して状況を把握しておくこと
- 服装は真夏でも防寒対策必須。特に早朝は10℃以下になることも
- 万が一雲海が見られなくても、カフェや絶景などが楽しめる
- 星野リゾートトマムに宿泊するなら2連泊がおすすめ
- 富良野や帯広と組み合わせた旅行計画プランがおすすめ
- JTBのツアーを利用すれば「雲海ゴンドラJTB優先乗車レーン」が利用可能
雲海テラスは、雲海という自然現象が相手である以上、事前の準備や基礎知識を持たずに訪れると「思っていた景色が見られなかった」「寒さや混雑でゆっくり楽しめなかった」といった残念な結果につながることも少なくありません。
雲海テラスを最大限に楽しむには、ベストな時間帯や天候条件、服装、アクセス方法などの情報を事前に押さえておくことが不可欠です。本記事では、初めての方でも安心して訪れられるよう、ポイントをわかりやすく解説させていただきました。
旅行計画に役立つ記事に仕上がったと思いますので、是非ブックマークをしていただき、旅行の道中にも読んでもらえると嬉しいです☺
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