初めて九州一周ドライブを計画するとき、どの県をどの順番で回るか、何泊あれば無理なく楽しめるか、イメージしづらい方も多いと思います。この記事では、福岡在住の筆者が実際のドライブ経験をもとに、福岡発6泊7日で九州をぐるっと一周するモデルコースをまとめました。
阿蘇ミルクロードややまなみハイウェイの絶景ロード、別府や黒川の名湯、長崎や鹿児島の夜景、九州各地のご当地グルメなど、魅力的なスポットは九州全域に点在しています。日数が短いと一部しか味わえませんが、一周旅ならそれらをバランス良く組み込むことができます。
カップル旅、友人同士、ドライブ好きのひとり旅はもちろん、旅慣れた子連れ家族にもアレンジしやすい構成にしています。まずは全体像をつかんでから、自分たちの旅のスタイルに合わせてカスタマイズしてみてください。
- 福岡発・九州一周6泊7日の具体的なモデルコースを日別に紹介
- 総走行距離や日程別の移動イメージを解説し、無理のないドライブ計画をサポート
- 温泉地と都市部を組み合わせたおすすめ宿泊エリアを紹介
- 絶景ロードやご当地グルメ、歴史スポットをバランス良く組み込むコツを解説
- 季節や旅行スタイル別にアレンジしやすいヒントをまとめて紹介
失敗しない!九州一周6泊7日モデルコースと旅の基本情報
- 九州一周ドライブの魅力について
- 日程・走行距離・予算など旅全体の枠組みをイメージする
- 宿泊エリアや日数別の回り方など、計画づくりの土台を整える
九州一周ドライブ旅の魅力
九州一周ドライブの魅力は、絶景・グルメ・歴史と文化をまとめて味わえることにあります。しかも、それぞれの見どころが九州各地に点在しているため、ぐるっと一周する旅との相性がとても良いエリアです。
絶景スポット

九州にはフォトジェニックな絶景スポットがたくさん。阿蘇のカルデラや大観峰のパノラマビュー、高千穂峡や霧島の山並み、日南海岸や天草の海岸線など、九州の豊かな自然を体験できる絶景スポットが多く存在します。とくに阿蘇ミルクロードや、大分側のやまなみハイウェイは、ドライブ自体が目的になるほど爽快なルートです。ツーリングの旅行客も多いですし、移動時間そのものが旅の楽しみになるほどいい景色ですよ。
ご当地グルメ

二つ目は、ご当地グルメの豊富さです。福岡の博多ラーメンやもつ鍋、長崎ちゃんぽん、熊本ラーメンや馬刺し、大分のとり天、宮崎のチキン南蛮、鹿児島の黒豚など、県境を越えるたびに食べたいものが増えていきます。一周旅だからこそ、各地の名物を少しずつつまみながら進めるのがうれしいところです。
歴史と文化

三つ目は、九州の歴史的建造物などを巡り、九州の歴史と文化に触れることも九州旅行の楽しみの一つです。長崎の教会群や夜景、熊本城、太宰府天満宮、高千穂の神話の世界、鹿児島の維新ゆかりの地など、歴史や信仰、街の成り立ちを感じられる場所が各地に広がっています。同じ九州でも、県が変わるごとに文化や雰囲気が少しずつ変わるのも面白いポイントです。
スケジュールと走行距離の全体像|6泊7日で回るルートイメージ
今回ご紹介するモデルコースは、福岡発着で九州を時計回りにぐるっと一周するイメージです。
ルートの大まかな流れは、
福岡 → 佐賀 → 長崎 → 熊本 → 阿蘇・黒川 → 霧島・鹿児島 → 宮崎 → 別府・由布院 → 福岡
という順番。北部九州から入り、西九州、中央、南九州、東九州と一筆書きで回っていきます。
立ち寄り方にもよりますが、総走行距離はおおよそ1300〜1600キロ前後。
1日あたりの走行距離は、だいたい200〜250キロをイメージしておくと良いでしょう。高速道路と一般道を組み合わせると、純粋な運転時間は1日3〜5時間ほど。その間に、道の駅や展望台、温泉地で小まめに休憩を挟んでいくイメージです。

旅のリズムとしては、
- 前半:福岡・佐賀・長崎で街歩きと温泉を軽めに
- 中盤:熊本・阿蘇・黒川で絶景ドライブと温泉をじっくり
- 終盤:霧島・鹿児島・宮崎・別府・由布院を経由して福岡へ戻る
という構成にすると、毎日テーマの違う旅を楽しめます。
スポットを詰め込みすぎると、どうしても移動に追われがちになるので、その日一番のメインスポットを1〜2カ所に絞る(寄り道OK)くらいが、現地での満足度を上げるコツです。
九州7県のエリア別特徴と観光マップのイメージ
九州一周のイメージがつきやすくなるように、各県のざっくりした特徴を整理しておきます。
各県のおおまかな特徴
✅福岡県(福岡市・糸島など)
空港や新幹線の玄関口となるターミナルエリア。ラーメンやもつ鍋などのグルメが豊富で、博多・天神エリアの街歩きが楽しめます。旅のスタートとゴールにぴったりの都市です。



✅佐賀県(武雄・嬉野・有田など)
嬉野温泉や武雄温泉といった名湯に加え、有田焼や伊万里焼の窯元が集まる落ち着いたエリア。派手さはないものの、ゆったりとした時間を過ごすのに向いています。

✅長崎県(長崎市・佐世保など)
グラバー園や教会群、稲佐山の夜景、港町の雰囲気など、歴史と異国情緒が色濃いエリア。佐世保バーガーやレモンステーキなど、海軍文化がルーツのグルメも魅力です。

✅熊本県(熊本市・阿蘇エリアなど)
熊本城や阿蘇の雄大なカルデラ景観がメイン。山の絶景と温泉をセットで楽しめる、ドライブ好きにとっては外せない県です。


✅大分県(別府・由布院など)
全国屈指の温泉地が集まるエリア。別府の地獄めぐりや由布院のカフェ・雑貨店めぐりなど、泊まること自体が旅のメインになりやすいエリアです。

✅宮崎県(高千穂・日南海岸など)
高千穂峡の渓谷美や、日南海岸の南国ムードあふれる海岸線が魅力。チキン南蛮や宮崎牛など、地元グルメも侮れません。

✅鹿児島県(鹿児島市・霧島など)
桜島、霧島、指宿など、火山と温泉のエリア。黒豚や地鶏、芋焼酎などのグルメも豊富で、南九州らしい空気を感じられます。

このように、九州の各県特色があるため、どこの県でどんな観光をするか、どこに趣を置くかをあらかじめ考えておくと、宿選びやルート決めがスムーズになります。
九州一周6泊7日の予算目安と費用の内訳
九州一周6泊7日の旅費は、出発地や宿のグレードでかなり変わりますが、大人1人あたり15万〜20万円前後を目安にしておくと、現実的なラインになります(飛行機または新幹線で福岡入りする想定)。
主な費用項目は次の通りです。
- 福岡までの往復交通費(飛行機・新幹線など)
- レンタカー代(7日分)+ガソリン代+高速道路料金
- 宿泊費(ビジネスホテルと温泉旅館を組み合わせた6泊)
- 食費(朝昼晩とカフェ・スイーツなど)
- 観光費用(入場料やロープウェイ、体験など)
- お土産代や雑費
宿泊費は、都市部をビジネスホテル中心にすれば、1泊1人あたり6000〜1万2000円ほど。黒川温泉や由布院、霧島などで露天風呂付き客室や料理自慢の宿を選ぶ日は、2〜3万円台になるイメージです。

食費は、昼と夜にご当地グルメを楽しむ前提で、1日2500〜4000円程度を見ておくと、カフェやスイーツの余裕も生まれます。観光費用は、美術館や博物館、地獄めぐり、テーマパークなどをいくつか回って、合計1万〜2万円前後になるケースが多い印象です。
全体として、都市部はコスパ重視、温泉地は少し贅沢というメリハリをつけると、合計金額を抑えつつ満足度の高い一周旅にしやすくなります。
九州一周に必要な時間と移動距離
九州一周ドライブを計画するときは、走行距離だけでなく、宿泊日数によってどこまで回れるかをイメージしておくことが大切です。

宿泊日数によってできること
- 2泊3日〜3泊4日
福岡発の場合、現実的に回せるのは北部九州の一部です。福岡・佐賀・長崎、あるいは福岡・熊本・大分といった三角形のルートになり、総走行距離はおおよそ400〜700キロほど。十分充実した旅になりますが、九州一周というより北部九州のハイライト旅というイメージになります。 - 4泊5日
長崎〜熊本〜阿蘇〜別府あたりまでつなぎやすく、半周に近いルートも現実的になってきます。それでも総走行距離は1000キロ前後になり、訪問県は4〜5県程度に絞る必要があります。 - 5泊6日
鹿児島や宮崎まで足を伸ばして、九州の7〜8割を回るイメージが見えてきます。ただし、毎日しっかり走る前提になりやすく、1日の走行距離は250キロ前後まで伸びがちです。観光の密度を高めたい人には楽しい一方、ドライバーの負担は大きくなります。 - 7泊8日〜9泊10日
余裕を持って一周しながら、阿蘇や由布院、黒川温泉など気に入った場所に連泊することも可能です。総走行距離自体は大きく変わりませんが、1日あたりの移動はぐっと軽くなります。その代わり、休みの日数や予算の確保が悩みどころです。
こうして並べてみると、6泊7日という日数は、無理なく一周を目指しつつ観光と移動のバランスを取りやすい中間点だと筆者は考えます。総走行距離は1300〜1600キロ前後、1日の走行距離は200〜250キロに収まりやすく、ドライブ好きにとっては程よいボリュームではないでしょうか。
この記事で紹介するモデルコースは、この6泊7日を前提に、初めての九州一周でも取り入れやすいラインを狙って構成しています。
おすすめの宿泊エリア|温泉地&都市のバランス
九州一周を快適に回すカギは、温泉地でしっかり整える日と、都市部で身軽に動く日をうまく組み合わせることです。モデルコースにも組み込みやすい宿泊エリアを、温泉地と都市部に分けて合計10カ所ピックアップしました。

温泉地エリア(ゆっくり整えたい日におすすめ)
- 黒川温泉(熊本)
山間の静かな温泉街で、露天風呂や湯めぐりをじっくり楽しめるエリア。阿蘇ドライブの後に1泊挟むと、旅の疲れが一気に抜けます。 - 由布院温泉(大分・由布市)
金鱗湖周辺のカフェや雑貨店もセットで楽しめる温泉地。最終盤に組み込むと、のんびり旅の余韻に浸れるステイになります。 - 別府温泉(大分・別府市)
宿の選択肢が非常に多く、地獄めぐりや市街観光と合わせやすいエリア。とにかく温泉宿好きな方におすすめです。 - 霧島温泉郷(鹿児島・霧島市)
桜島や錦江湾を望む絶景露天風呂が多く、南九州ドライブの拠点にぴったり。霧島神宮や霧島アートの森とセットで楽しめます。 - 嬉野温泉・武雄温泉(佐賀)
福岡からの距離も程よく、到着日や2日目あたりに組み込みやすい温泉地。ゆったり静かにスタートを切りたい方に向いたエリアです。
都市部エリア(移動・観光の拠点日におすすめ)
- 福岡市(博多・天神周辺)
空港と新幹線どちらからもアクセスが良く、一周旅のスタートとゴールに最適。屋台やラーメンなど、夜の選択肢も豊富です。 - 熊本市(熊本城周辺)
阿蘇方面への玄関口となる都市。ここで1泊してから阿蘇〜黒川へ入ると、山岳エリアのドライブに余裕を持たせやすくなります。 - 長崎市(長崎駅〜新地中華街周辺)
路面電車で観光地を回りやすく、夜は稲佐山の夜景も楽しめる拠点。街歩きと夜景をセットで楽しみたい日におすすめです。 - 鹿児島市(天文館・鹿児島中央駅周辺)
桜島や指宿方面へアクセスしやすく、南九州観光のベースキャンプにぴったり。黒豚や郷土料理の店も多く、グルメ目的の1泊にも向いています。 - 大分市・別府市(大分〜別府エリア)
別府・由布院・大分市内をまとめて動きたいときの拠点候補。フェリーや高速道路の結節点としても使いやすい位置にあります。
温泉地と都市部を交互に配置しながら宿を選んでいくと、6泊7日でも無理なく走り切りやすくなります。
福岡発・九州一周6泊7日モデルコース|1日ごとの回り方
- 福岡発で西九州・南九州・東九州をぐるりと巡る7日間の流れを紹介
- 旅のワクワクを想像してみる
- 季節や同行者によってモデルコースを読者でアレンジする
1日目:福岡空港〜太宰府・糸島〜武雄温泉(佐賀)
1日目は、福岡到着後の移動もあるため、走りすぎないウォーミングアップ日と考えるのがちょうど良いです。

福岡空港でレンタカーを借りたら、まずは太宰府天満宮へ向かいます。

参道の散策や梅ヶ枝餅などの太宰府グルメの食べ歩きを楽しみましょう。

その後、西九州道などを使って糸島エリアへ。海沿いのカフェやフォトスポットに立ち寄り、玄界灘を眺めながら一息つくと、この先続く長距離ドライブへの期待も高まります。

夕方には佐賀県の武雄温泉へ移動し、旅館や温泉ホテルにチェックイン。

到着日は観光を詰め込みすぎず、早めのチェックインと温泉でリセットすることを優先すると、翌日以降のドライブがぐっと楽になります。ライトアップされた楼門や温泉街を少し散歩する程度にとどめて、初日はしっかり休んでおきましょう。ただ、もし体力に自信があれば夜の観光におすすめしたいのが御船山楽園です。

7月~11月初旬は、有名なチームラボとコラボして山全体にプロジェクションマッピングが行われています。

11月中旬以降、紅葉シーズンはライトアップされた木々が水面に反射してとても美しいです。
2日目:嬉野温泉・有田焼の街歩き〜ハウステンボス&佐世保
2日目は、佐賀から長崎へと横断していく1日です。朝は武雄から嬉野温泉方面へ向かい、温泉街を散歩したり、足湯に浸かったりして出発前に体を温めておきます。その後、有田エリアへ移動し、有田焼の窯元やギャラリーを巡りながら、器やカップを一つ旅の記念に選んでみたり、陶芸体験をしてみのも思い出になるのでおすすめです。

午後は長崎県のハウステンボス方面へ。パークにしっかり入場して丸一日楽しむパターンもあれば、周辺ホテルにチェックインして、イルミネーションと夜景だけを楽しむライトな過ごし方もあります。

夜は佐世保市内に宿泊。佐世保バーガーやレモンステーキなどご当地グルメを楽しみつつ、港町ならではの雰囲気を味わいましょう。
3日目:長崎市内観光(稲佐山・眼鏡橋など)〜柳川経由で熊本へ
3日目は、街歩きと夜景がテーマの日です。佐世保から長崎市内へ移動し、車は市街地の駐車場に預け、路面電車に乗り換えると観光がスムーズです。グラバー園や大浦天主堂、眼鏡橋、出島など、教科書で見たことのある場所を実際に歩いて回ると、長崎ならではの歴史と異国情緒が感じられます。

グラバー園で味わえるカステラは店内の雰囲気も良くておすすめです。

夕方以降は稲佐山の夜景へ。ロープウェイやバスで展望台に上がり、日没前後の時間帯を狙うと、夕焼けから夜景への移り変わりを一度に楽しめます。長崎の稲佐山の夜景は「世界新三大夜景」にも選ばれている世界屈指の夜景スポットで、個人的にもおすすめのスポットです。

その後は熊本方面へ移動し、途中で柳川に立ち寄って川下りを楽しむルートも候補に入れておきましょう。最終的には熊本市内に宿泊し、翌日の阿蘇・黒川エリアへのドライブに備えます。3日目を終える頃には、九州一周の前半戦を走り切った感も出てきます。
4日目:熊本城と阿蘇ドライブ|草千里〜黒川温泉を満喫
4日目は、絶景と温泉が主役の1日です。午前中に朝早い時間帯に熊本城を見学しましょう。

城下町の雰囲気を感じた後は阿蘇エリアへ向けて出発します。市街地を抜けると、徐々に視界が開け、カルデラ地形ならではの広大な風景が広がります。

ミルクロードや阿蘇パノラマラインなど、ドライブそのものが目的になるルートが多いため、観光スポットを欲張らず、草千里ヶ浜や大観峰など2〜3カ所に絞って立ち寄るのがおすすめです。途中の道の駅でソフトクリームを食べたり、展望台で写真撮影をしたりしながら、ゆったりと走りましょう。

夕方には黒川温泉エリアへ到着し、旅館にチェックイン。露天風呂付きの客室や湯めぐり手形を利用して複数の外湯を回れる宿を選ぶと、この日を旅のハイライトとして楽しめます。4日目は走行距離がやや長くなるので、夜の移動は控えめにし、食事と温泉に集中するのが正解です。
5日目:霧島アートの森・霧島神宮〜鹿児島市内夜景(城山公園展望台)
5日目は、阿蘇・黒川から南へ進み、霧島・鹿児島エリアへ向かいます。えびの高原や霧島周辺は、季節によって表情が大きく変わるエリアで、新緑や紅葉の時期にはとくにドライブが楽しくなります。途中でカフェや道の駅に寄りながら、無理のないペースで南下していきましょう。
霧島アートの森では、自然の中に点在する現代アート作品を見ながら、のんびり散策が楽しめます。

霧島神宮では、凛とした空気の中で参拝をしつつ、旅の後半戦の安全を祈っておくのも良いですね。

夕方から夜にかけては鹿児島市内へ移動し、城山公園展望台からの夜景を楽しみます。桜島と市街地の光が一体となった風景は、南九州までやって来たことを実感させてくれます。夕食は黒豚しゃぶしゃぶや郷土料理の店を選び、この日をグルメ重視の日として楽しむのもおすすめです。
6日目:宮崎・日南海岸ドライブ|高千穂峡〜サンメッセ日南〜別府へ
6日目は、鹿児島から宮崎、大分へと北上していくボリュームのある1日です。ルートは大きく分けて、山側の高千穂峡方面へ寄るパターンと、海側の日南海岸を走るパターンがあります。
山側ルートでは、高千穂峡の渓谷沿いを歩いたり、ボートに乗って切り立った岩壁を間近に眺めたりと、神話の世界を感じる体験ができます。

海側ルートでは、青島や日南海岸の明るい雰囲気の中で、南国ムードたっぷりのドライブが楽しめます。
日南エリアでは、サンメッセ日南のモアイ像や鵜戸神宮など、写真映えするスポットが多めです。ただし、すべてを回ろうとすると時間が足りなくなるので、事前に必ず行きたい場所を2カ所ほどに絞っておくと、現地で迷いにくくなります。

午後は大分方面へ移動し、この日は別府に宿泊。走行距離が長くなるため、早めにチェックインして温泉でゆっくりするか、地獄めぐりの一部を前倒しで回っておき、最終日の負担を軽くしておくと安心です。旅も終盤なので、詰め込むより整えるくらいの意識でスケジュールを組むのがおすすめです。
7日目:別府地獄めぐり・由布院散策〜福岡空港へ帰路
最終日は、別府と由布院をコンパクトに楽しみつつ、福岡へ戻る1日です。朝は別府地獄めぐりからスタート。地獄は7か所ありますが、全て回るのは大変なので行きたい地獄を2〜3カ所選んで回るのがおすすめです。
筆者のおすすめする別府地獄めぐりランキング
- 海地獄:別府地獄最大、コバルトブルーの池がとても美しいスポット
- 血の池地獄:地獄らしい地獄、赤く染まった池が圧巻なスポット
- 龍巻地獄:熱湯が吹き上がる大迫力の間欠泉スポット

その後、由布院へ移動し、金鱗湖周辺のカフェや雑貨店をのんびり散策。ランチには地元食材を使った洋食やスイーツを楽しみ、旅の最後に少し余韻を残す時間にすると印象に残りやすくなります。
午後は高速道路で福岡方面へ戻り、レンタカーを返却して福岡空港から帰路へ。夕方便であれば、博多駅周辺でもつ鍋やラーメンを楽しんでから空港へ向かう余裕も生まれます。
ここまで走り切ると、距離的にはなかなかのボリュームですが、毎日テーマを変えながら旅をしてきたことで、振り返ると記憶に残るシーンがいくつも思い浮かぶ一周旅になっているはずです。
季節(春夏秋冬)別・旅行者(カップル/子連れ旅行)別モデルコースアレンジ案
同じ九州一周でも、季節や同行者によって、ちょうど良い回り方は少しずつ変わってきます。ここでは、春夏秋冬と、カップル・子連れという切り口で、モデルコースのアレンジ例をまとめておきます。
✅春(3〜5月)
阿蘇や高千穂、霧島の山の景色が映えるベストシーズンです。カップル旅であれば、阿蘇〜黒川〜由布院と温泉地を軸にした、ゆったりめのルートに寄せるのがおすすめ。子連れの場合は、寒暖差を考慮して標高差の大きいエリアを1日に詰め込みすぎないよう注意したいところです。

✅夏(6〜9月)
日南海岸や天草など、海沿いのエリアが映える季節です。その一方で暑さと台風リスクもあるため、日中は水族館や商業施設など屋内スポットを混ぜつつ、朝夕の涼しい時間帯に移動や外観光を寄せる工夫が必要です。子連れ旅なら、プール付きの宿を増やし、泊まる場所で遊べる時間を多めに確保すると快適に過ごしやすくなります。

✅秋(10〜11月)
紅葉と温泉を同時に楽しめる大本命シーズンです。阿蘇・黒川・由布院・霧島など山の温泉地をメインに据え、モデルコースをほぼそのまま活用できます。カップル・ファミリーどちらにとっても動きやすく、食の魅力も高まる季節です。

✅冬(12〜2月)
阿蘇や霧島など、標高の高いエリアで雪や凍結の可能性が出てきます。スタッドレスタイヤ付きのレンタカーを手配するか、山間部を一部カットして、福岡・佐賀・長崎・鹿児島など比較的走りやすいエリアに絞る半周プランにするのも一案です。カップル向けには、福岡〜長崎〜熊本〜別府あたりを3〜4泊で回るコンパクト一周風ルートも人気が出やすいでしょう。

子連れの場合は、季節にかかわらず、移動しすぎないことが最優先です。九州一周フルコースにこだわらず、北部九州だけ、南九州だけといった形でエリアを絞り、記事内の2〜3日分の行程を組み合わせるイメージでアレンジしてみてください。
まとめ|九州一周6泊7日ドライブ旅を成功させるポイント
最後に、この記事の内容をふまえて、九州一周6泊7日ドライブ旅を成功させるためのポイントを整理しておきます。
- 九州は絶景・グルメ・歴史と文化の見どころが各地に点在しており、一周旅との相性が良い
- 阿蘇ミルクロードややまなみハイウェイなど、走ること自体が楽しい絶景ロードが多い
- 6泊7日なら総走行距離1300〜1600キロ、1日200〜250キロ前後で無理なく一周を目指しやすい
- 2〜3泊では北部九州のハイライト旅、4〜5泊で半周、6泊以上で一周が現実的になる
- 春と秋は山の景色と温泉が映えるベストシーズンで、基本ルートをそのまま活用しやすい
- 夏は海沿いエリアが楽しい一方で、暑さと台風対策として屋内スポットを組み合わせる工夫が必要
- 冬は雪や凍結リスクを踏まえ、山間部を避けるかスタッドレス付きレンタカーを選ぶと安心
- 都市部はビジネスホテルを軸にコスパ重視、温泉地は少し贅沢に泊まるメリハリが有効
- 温泉地に数泊挟むことで、長距離ドライブの合間にしっかり疲れをリセットできる
- その日一番のハイライトは1〜2カ所に絞り、詰め込みすぎないことが旅を楽しむコツ
- 1日目は福岡周辺と佐賀の温泉で体慣らしをし、旅の後半に疲れを残さない構成にする
- 長崎では路面電車を活用し、車は市街地駐車場に預けると観光がスムーズ
- 阿蘇・黒川エリアは絶景ロードと温泉をセットで楽しめるため、一周ルートの中でも特におすすめ
- 霧島・鹿児島エリアでは桜島と夜景、黒豚など南九州らしい景色とグルメを満喫できる
- 宮崎・日南エリアでは、山側(高千穂)と海側(日南海岸)のどちらかにテーマを絞ると動きやすい
- 別府・由布院は最後に持ってくると、温泉とカフェ・街歩きで旅の余韻を味わいやすい
- カップル旅は夜景や温泉地での連泊を増やし、時間の使い方にゆとりを持たせると満足度が上がる
- 子連れ旅は九州一周フルコースにこだわらず、エリアを絞って短縮版にアレンジするのがおすすめ
- 予算は大人1人あたり15万〜20万円前後を目安に、宿と移動手段で調整しやすい
- この記事のモデルコースをベースに、自分たちの興味と体力に合わせて少しずつカスタマイズすることで、唯一無二の九州一周ドライブ旅が完成する
いかがだったでしょうか。九州一周ドライブと言うと、博多ラーメンや長崎ちゃんぽん、別府・黒川温泉あたりを思い浮かべる方が多いかもしれません。本記事では、それだけではなく、阿蘇の絶景ロードや天草の夕景、鹿児島・長崎の歴史スポットまでをまとめて楽しめる6泊7日のモデルコースとしてご紹介しました。
移動距離や必要日数、宿泊エリアの考え方や費用感のイメージもつかめる内容にしましたので、ぜひブックマークして、ルートづくりやホテル選び、ドライブ中の寄り道プランの参考にしていただけたら嬉しいです☺
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